作者が関わっていた障がい者チームでメンバーたちと思い出話をしていたときのことです。私が関わっていたチームでは、朝礼や研修のときなどにより良く生きるためのヒントなど、心の安定やメンバーの精神的な成長を促す話を時々してきました。ある日、私が「一日100回感謝してごらん!」という提案をメンバーにした(らしい)のです・・・私自身は忘れていたのですが。そうしたところ、メンバーのひとり、リーダー格のYがそれを素直に実践してくれた。
大人社会では、そうした、やや上から目線の話は通常なかなか受け入れてもらえない、ましてや実践にまでは至らないものですが、つらい経験をたくさんしてきたチームのメンバーたちには、そうした話を、それこそ乾いた砂に水が染み込むように聞き入れてもらえるのはホント幸せなことでした。彼・彼女たちのそうした素直さには「人間性が高いなぁ!」と、敬服することもよくありました。
感謝を続けたら周りで良いことが!
さて、「一日100回の感謝」を素直に実行してくれたYの体験談に戻ります。
感謝の対象は、毎日の通勤で利用しているバスの運転手さんだったり、晴れ渡った澄んだ空がキレイだったり、道端に咲いている名前も知らない花だったり・・・そうした、ややもすると見過ごしてしまうような平凡な日常の出来事だったらしいのですが、毎日100回の感謝を続けているうちに、気がつくと感謝の対象を探すという意識が習慣になっていて、やがて感謝の対象が自然と目に飛び込んでくるようになったらしいのです。そうすると、感謝の対象が増えたばかりか、自分の周りで良いことがたくさん起きるようになったんだって!
ありがとうの力ってすごいよね!!
