世界一のチームメンバーに、ありがとう!(1)

平凡な日常の中で覚醒を深めることのできる恵まれた時代

今回のテーマは当ブログのタイトル『覚醒マニュアル』とは一見無関係のようですが、しかし、私の覚醒ライフにとってはインパクトのある、何ものにも代えがたい尊い経験でした。

これまでは、覚醒とか悟りと言った経験、体験は、寺院や人里離れた山中といった、ある意味俗世からは隔離された非日常の中での稀有けうな出来事というイメージが強かったように思います。ところが今、このタイミングは、あたり前の平凡な日常の中で覚醒や悟りを深めていくことのできる特別な、とても恵まれた時代にあるのだと、静かな確信の中でそう思います。

最強の障がい者チーム

千葉県柏市で障害者チームを立ち上げたのは2016年夏のことでした。当時は「最強の障がい者チームにしたい!」という夢をもってチーム作りを始めました。しかし「最強」の定義は、勝ち負けや優劣を競う意味での最強ということではなく、漠然と「チーム力」の高いチームを作りたいという意味での、特に具体性のないイメージの中での「最強」でした。

キックオフ(立ち上げ)当初のメンバーは3名(管理者のkazを加えて計4名)。立ち上げ当初のトラブルを乗り越えながら、少しずつ新しいメンバーを迎え入れ、チーム状態が落ち着いてきた2018年春にはメンバーは8名(+kaz)にまで増えました。その頃には、すでに「最強」の原型は完成していたように思います。それは、何より人(個々の障がい者メンバーと周囲のサポート)に恵まれたことが最大の要因だったと、感謝の思いでいっぱいです。

3名のチームリーダー(女性2名、男性1名)もチームにとってはかけがえのない存在で、すばらしい、目覚ましい貢献をしてくれましたが、そのチームリーダーたちもそれぞれ障害を持った障がい者でした。

チームが大切にしたこと

メンバーの皆と約束したことは「あたり前のことをあたり前にしよう!」という程度で、特段高い目標を掲げたわけではありませんでした。そのあたり前のこととは?;

  • 互いに思いやりと感謝の気持ちをもって接すること
  • 挨拶はキチンとすること
  • ごめんなさいとありがとうは口に出して伝えること
  • 他のメンバーがつらい思いをしているときは愛情をもって、そっと寄り添う気持ちを持つこと
  • 自分がされて嫌なことは人にしない、言わないこと
  • 陰口はNG!もし軌道修正や改善の必要があれば、たとえそれが先輩や上司であっても愛情をもって伝え合うこと
    ・・・などです。

チームメンバーの年齢構成は十代から五十代まで、生い立ちや経験も様々、幅広い年代のメンバーの集まりでしたが、上記のような幼稚園や小学校で言われるようなことも黙々と実践、励行してくれる素直さと人間性の高さを持っていました。

メンバーは一見したところまったく普通で、夏恒例のチャリティ番組に登場するような特別な印象はありません。しかし、生きづらさを抱えて今を必死にに生きているという意味では、夏恒例のチャリティ番組でスポットを浴びる障がい者の皆さんと、程度の差はあれ、向き合っている現実はまったく同じものです。そのひたむきな後ろ姿には何度も胸を熱くしました。

※ 世界一のチームメンバーに、ありがとう!(2)に続く